Poser Tips
◆V4レポート3 「Victoria 4.0 Pro Bundle レポート」の続き
Helenaというスタイリッシュなモデル志向のMATのご紹介から。
みた感じV3をなんとかモーフいじった感じかもしれないが、顔のモーフやテクスチャで
相当修正してこの体型と顔にしたようなイメージがある。
かなり美人に見える。
またINJで体型もデフォルトのV4よりもスレンダーな感じにもできます。
上の画像もそれでレンダしてみました。
MATで肌は少しテカった感じになっているのも特徴。
MATに関しては前述のGraceと同じ。
Helenaには体型と顔立ちを変化させる「INJ」という便利なファイルがあるのに注目したい。
通常、テクスチャをフィギュアに関連つけてレンダリングするのだけど、これはモーフ情報を
修正して、そのキャラクタ特有の形状に変化してくれるもの。
「デフォルトに比べて少しスレンダーになる」とは、デフォルトのV4のモーフ情報を自動で
修正してくれるという意味だ。
本来ならこれはモーフをユーザ自身でお好みに合わせて行うのを自動でやってくれるので
大変便利。
左がINJあり、右がなし でレンダリングした画像。
特に顔立ちに注目。少し変わったでしょ?
体型は左右反転してるせいでいまいち伝わりにくいかもしれないので自分で試してほしい。
特性パレットのモーフにも、このようにINJ用のパラメータが存在するので、これで調整するのもいいだろう。
1.0=100%と考えればよろしいかと。
それ以上いじっても問題はないが本来の意図とは離れた形状になる可能性もあるのでほどほどに。
次は「Victoria 4 Skin Maps (High Res) 」。
かなり接写してもきめ細やかなレンダリングが可能である。
解像度も4000X4000と相当あるので、レンダリングには多少時間と手間がかかるが、用途に
応じて使い分ければかなり使い勝手があるんじゃないかと思う。
Hi-ResのMAT一覧。
爪先まで用意してある芸の細かさには驚く。
さて、上のMATに「All Natural wet」という、何だか濡れた感じのMATがある。
これは「Victoria 4 Wet Maps」と呼ばれるもので、水に濡れた感じを表現してくれるのだ。
poserに限らず3DCGでの水に濡れた自然な感じを表現するのは元々苦手で、できたとしても
相当テクスチャやマテリアル設定、ライティングを独自にいじらなくてはならなかったのが
このMATで一発でできるようになった。
と、こんな感じ。
そもそも水に濡れた肌というのは相当接写して認識できる程度の表現なので、このように
Hi-Resくらいの解像度でないとなかなか出来ないのだろう。
写真でも、たとえばお風呂上りやシャワー浴びているところも、遠目でみると水がしたたる感じや
水滴がついているのがよく分かりづらいのと同じである。
なので、接写してレンダリングするのも考慮してこの解像度になったものと思われます。
ライティング次第で水滴の表現が「よく見ないと濡れているように見えない」状態になるので、いろいろ
研究したいと思う。